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弊社では講習を通じ、独自に培ったP-Factory流のプロテクションフィルム(PPF)施工技術・ノウハウをプロ施工者に指南しております。受講された方から「こんなポイントがタメになったよ」というお言葉が届いたので、その一部をご紹介!
今回は、前回のヒューテック加藤様に続きコーティング専門店。入社9ヶ月、23歳の若手ディテーラー影山様で、触るのも初めてというプロテクションフィルムを文字通り「ゼロ」から修得していただきました。
【受講者紹介】セラミックコーティング専門店の若きクルマ好き
ショップ:磨き屋Progressive(神奈川県)
受講者:影山様
講習内容:クリアPPF・入門編
クルマ好きが高じて転職し、神奈川県綾瀬にあるコーティング専門店「磨き屋Progressive」に入社。磨き・コーティング施工歴もまだ浅く、今回のPPF講習も会社決めて送り込まれる形となった影山様。ですが元々クルマ好きで、ディテーラーになる前からラッピングやPPFのことはSNS・動画などで見て知っていたそうで、講習にも「新しいことにも積極的に挑戦したい」と前向きな姿勢で臨んでいただきました。


【受講のきっかけ】PPFの内製化を目指し…
元々「磨き屋Progressive」はPPF施工を外部委託していただいていたお取引先様で、弊社が出張で施工しに出向いていました。ご依頼いただくPPF施工は、ドアカップ/ドアエッジなどの生活傷対策が多く、弊社が出張するとどうしても施工費+出張費をいただかなければならず…。そこで、同社の収益性向上などの観点からも「まずは小規模な範囲から自社での内製化を始めてみては」とご提案させていただき、今回の講習にいたりました。
影山様によると、最近は同社でコーティング施工されるお客様の中でもPPFに関するお問い合わせやコーティングとセットでのご依頼は増えているとのこと。また、高級車に限らず、特に生活傷対策は国産ミニバンのオーナーなどからもよくお問い合わせがあるそうです。




そして、コーティング専門店だからこそ、PPF施工を内製化するメリットは大きいもの。
- サービス単価の向上(ショップ側の収益性向上)
- サービスメニューの拡充(顧客側の満足度向上)
- 作業納期の短縮(顧客側の満足度向上)
生活傷対策のほかにも、ボンネット・ルーフなどコーティングでは汚れ・ダメージを防ぎにくい箇所のPPF施工をコーティングのオプションとして提案することで、ショップ側は高い収益性を、カーオーナー側は高い満足を得られます。
加えて最近は、PPFの認知拡大とともに以前にも増してPPF施工専門店も忙しいところが多く、どうしてもコーティング専門店が外部委託するとなると、納期の面でもカーオーナーに不便が生じるケース・地域も増えてきているようです。
その点、自社で施工すれば、ショップとしても作業スケジュールを組みやすく、また顧客側も納車が早くなるという利点があります。
コーティング専門店の方からは「新しいこと(PPF)に取り組む人員がいない」という声が届くことも。新しいことにも挑戦的な影山様は、まさにPPF内製化に取り組むコーティング専門店にぴったりな人材だったように見受けられました。
【カリキュラム】“急がば回れ” トラブル防止に向け基礎からじっくり
今回、「施工依頼が多い生活傷対策(ドアカップ/ドアエッジ)をまずは施工できるようになりたい」というオーダーを受けての3日間講習。
ですがP-Factory流講習では、それで「単にドアカップ・ドアエッジだけをひたすら練習する」といったことはしません。ドアカップ1つとっても深さや形状、曲率は様々で、PPFの特性・基礎を知らないまま練習しても、練習した形状にしか対応できなくなってしまいます。
今回の講習では、ドアカップでも様々な車種、ひいてはボンネットやルーフなどより広い面へも対応していく、という施工者・ショップの将来的な展望を見据え、PPF施工を基礎からしっかりと体系的に修得していくカリキュラムとさせていただきました。
- 1日目(講習車両)
座学・レクチャー(スキージー・施工液・フィルムそれぞれの特性・扱い方)/実践:講習車両のボンネットとFフェンダー - 2日目(講習車両)
1日目のFフェンダーの経時観察/実践:Fフェンダー、バンパー - 3日目(持ち込み車両)
実践:ドアエッジ・カップ、ヘッドライト、ラゲッジ、Fバンパー、ボンネット






特にPPF施工において大切なのが「施工後の剥離」をいかに抑えるかです。仕上がりのキレイさももちろん重要。ですが、キレイさは主観による部分も大きく、キレイ/汚いの明確な違いが分かりにくいことも。ですが「剥がれ」は、誰の目から見ても明らかな瑕疵となるため、納車後に顧客とのトラブルになりやすい側面があります。
もちろんPPFの特性上、完全に剥離や浮きのリスクをゼロにするのは難しいですが、いかにそれを抑えるかは納車後のトラブルを防ぎ、顧客に満足してもらうためにショップとして大切になります。
そして、「特定の部位の貼り方」ではなく「PPF施工の基礎」を知ることは、その剥がれのリスクを未然に抑えて施工するために必要だと考えています。
接着剤に頼って貼り付けていないか、無理に引っ張って局所的にフィルムが伸びていないか、凸部・曲面への貼り込みでフィルムが無理に引っ張られていないか。一見すると施工直後はキレイに貼れていても、こうした“フィルムへの過度な負荷”がかかっている場合、納車した後に剥がれを呼び起こしてしまいます。
実はこれらは、PPF専門店・施工者でも見られることで、逆に全くの未経験である影山様の場合、自己流の変な癖・先入観もなく、ゼロから理論だったPPF施工を吸収してくださいました。




【受講を終えて】「自信になったから早く経験積みたい」
今回、初めてプロテクションフィルムに触れたという影山様。カーフィルムやラッピングの施工歴もないため、スキージーの扱い方から初めての経験。「動画などで見たことはあったが、実際に触ってみると糊ズレやゴミ噛などの施工トラブルがすぐに発生してしまい、思ったよりスゴい繊細な素材なんだと感じた」と率直な感想を振り返ります。
そんなスタートから3日間の実践的カリキュラムを完遂。当初は自宅から通う予定でしたが、初日に急遽P-Factory付帯・無料宿泊施設を活用することを決め、また施工講習の車両に自身の愛車を持ち込む(講習後のご自宅での練習メニューも指南しやすい)など、意欲的に講習に取り組んでいただきました。
講習3日目には、「まだまだ経験が足りないというのはありますが、基本を知れたということで少しは自信になった。後は自社に戻ってからたくさん練習していきたい」と、今後のPPF施工にさらなる意気込みを抱いていただいた様子です。




今回、ご希望されたドアカップ・エッジやヘッドライトはもちろん、今後PPF施工を内製化していく上で、まだまだ疑問や悩みも出てくるとは思いますが、受講者の方には丁寧にアフターフォローさせていただいています。そして、コーティング専門店などPPF専門施工店以外のディテーリング事業者からのご相談は年々増加中。それだけ、カーオーナーからのPPF施工の問い合わせ・依頼が全国的に増えてきているのかなと感じる今日この頃です。
P-Factoryでは、施工技術の講習をはじめ、厳選した高品質プロテクションフィルムの販売、プレカットデータシステムなどの設備の導入支援と、新規でPPF事業を発足される事業者を全面的にバックアップしております。自社の事業・人員や予算、展望なども踏まえ、最適なPPF事業導入をご提案しておりますので、プロテクションフィルム事業をご検討の方はまずはお気軽にお問い合わせください。
