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弊社では講習を通じ、独自に培ったP-Factory流の施工技術・ノウハウをプロ施工者に指南しております。受講された方の中から「こんなポイントがタメになったよ」というお言葉が届いたのでその一部をご紹介!
今回は、長年の建築・内装工の経験で培った技術をもって現在はカーラッピング業も営むカービューティープロLe Coeur(ル・クール)の菊池代表。ラッピングサービスのメニュー拡張を目的に、カラーPPFを受講されました。
【受講者紹介】ベテラン内装工が営むラッピング専門店
ショップ:カービューティープロLe Coeur(兵庫)
受講者:菊池英喜様
講習内容:クリアPPFのスキルアップ
元々はキャリア30年超のベテラン内装工として、建物内部の内装仕上げ(建築用化粧フィルムの施工など)に勤しんでいた菊池様。たまたま専門展示会で見たカーラッピング施工に「フィルム貼りの技術を生かせる」と興味を持ち、2017年8月に大手スクール・カービューティープロ様のカーラッピングコースを受講。以降、兵庫県神戸市で内装工と兼務しながらカーラッピング専門ショップを営んでいます。
【受講のきっかけ】ラッピングの取り扱いメニュー拡大
元々、カービューティープロ様でも受講以前にもスリーエム様のフィルムメーカーのスリースター講習も受講されるなど、幅広くフィルム商材の導入に積極的な菊池様。新商材の視察で参加したソフト99オートサービス様大阪本社でのワークショップで初めてカラーPPFを見たそうで、複数のカラーPPF商材を取り扱ったそのワークショップには弊社井上代表も講師として参加させていただいておりました。
その時は実際に手に取ったり貼ったりする時間は限られていたそうですが、「カラーPPFの優れた質感・機能性が顧客にとって新たな価値になること」、またカラーPPFの中でも「FlexiShieldのコスメティックPPFがラッピングと同じくドライ施工であること」を決め手に、改めて神奈川本社でのコスメPPFの講習を選んでいただきました。
【カリキュラム】フィルム特性に加えて車両の取り扱い方も
今回の講習は、3日間の受講期間全てでドライ貼りカラーPPF「FlexiShield・コスメティックPPF」をレクチャーしました。すでに菊池様が手掛けるラッピング施工の技術を踏まえ、初日のデモンストレーションから続くマンツーマン講習まで、車両・パーツを入れ替えながらひたすら実践。初日は弊社の社用車、2・3日目は持ち込み車両のフロント周りやリアバンパー、運転席ドアといった主要パーツに施工し、塩ビ素材とは異なるフィルム特性・理屈を目と手で覚えていただきました。
特に今回、講習で重点を置いたテーマの1つが「面をキレイに仕上げる」です。コスメティックPPFがラッピングフィルム(塩ビ)と異なる特性はいくつかありますが、その中の1つが塗装面へ載せたり剥がしたりを繰り返すとライン(接着層のダメージ)が浮かび上がってきてしまうこと。菊池様の場合、ラッピング(内装業も含め)の経験でパネル端の入れ込み処理などはキレイに仕上げられることを初日で拝見したので、この面の仕上げを重視したカリキュラムにさせていただきました。
また、もう1つの塩ビフィルムと異なる特性として「ポストヒーティングできない」のもコスメティックPPFで押さえておかなければいけないポイント。特に逆Rや谷の部分では、フィルムの弾性を理解した上でかかる負荷を最小限に抑えて仕上げなければなりません。この辺りも納車後のトラブル・クレームに繋がりかねない重要な“塩ビとの違い”としてレクチャーしました。
加えて今回は、僭越ではありますが、フィルム施工に入る予備動作から仕上げ・納車まで、弊社が実際のショップ運営で培った“高級車の取り扱いノウハウ”も共有させていただきました。特にカラーPPFは、ただでさえ高額なラッピングやクリアPPFと比較しても一段と高価格帯の施工サービスで、顧客の中には一際愛車へのこだわりが強い方がいらっしゃることも。菊池様の場合はすでにカーラッピング業を営んでいるので少し状況は異なりますが、例えば看板・サイン系をルーツとする事業者様の場合、“高級車の扱い方”も1つのサービス構成要素として必要に応じて情報提供しております。
【受講を終えて】塩ビと違うフィルム特性も自分のものに
今回、菊池様からは受講を終えて「細かいところまで言葉と目(実演)で教えていただき、ラッピングと違いを理解できた。特に、メーカー講習というより様々な他社フィルムとの違いを実践的な感覚で説明してくれて分かりやすかった」と総評いただきました。
弊社はFlexiShieldの総代理店でもありますが、プロテクションフィルム・ラッピングフィルムの専門施工ショップとして培った豊富な実績・ノウハウを共有できるのも弊社講習の特徴の1つです。
特に菊池様にとってはコスメティックPPFの伸縮性・弾性・接着性といった各特性を十分にご体得いただけたそうで、「塩ビよりも厚いカラーPPFでどのように伸縮・曲げさせるか、どのように負荷をかけてしまうと剥がれのリスクになるかを丁寧に教えていただいた」と菊池様。「建築用化粧フィルムに比べてラッピングフィルム(塩ビ)はかなり薄く伸ばしたりしやすい。それと比べるとコスメティックPPFは分厚く、同じ自動車用でもまた違う感覚で扱う必要がある。自分の中では建築用化粧フィルムとカーラッピングの間ぐらいのフィルム特性の感覚」と、フィルム取り扱い経験の長い菊池様ならではの落とし込み方をしていただいたようです。
元々は、建築用化粧フィルムからラッピングへ拡張した「ドライ貼りフィルムの取り扱い技術を生かした事業展開」を目的とされた今回の受講。講習では持ち込み車両へも施工し、一部貼り終えられなかった部分は自主練として帰社後にお一人で施工したそうで、「井上代表の教え方も終始とても丁寧で分かりやすく、おかげさまで少なくとも今のところは大きな疑問を残すことなく、自分でも扱えるような形になった。部分的なパーツ施工ならラッピングと同等の作業時間で貼り終えられそう」と、スムーズに自身の技術レパートリーの1つに加えられたご様子。
加えて「フィルム材料費だけで見てもどうしても提示する施工価格はラッピングに比べて高くなってしまうと思いますが、飛び石などからの保護性能はもちろん純粋な見た目の質感という点でも、お客様に提示できる選択肢を増やせたと思う」と、自社サービスの拡張にご満足いただけたようです。
菊池様と同様に「ドライ貼りの施工スキルを生かしたい」といった方をはじめ、「ウェット施工が技術的もしくは設備環境的に難しい」といった方にも最適なコスメティックPPF。カーラッピングのメニュー強化としても、流行りのPPF導入という点でも、ご検討の方はまずはお気軽にご相談くださいませ。通常のクリアプロテクションやラッピングとのセットでの講習ももちろんOKです!